日本茶を美味しく!煎茶の入れ方をマスター(水出し編も解説)
こんにちは、菜々小町です。
「美味しい日本茶の入れ方ってあるのかしら?」と思ったことはありませんか?
普段飲むお茶が、入れ方次第で美味しくなるコツがあるんですよ。
コツさえ掴めば、お客様がいらした時でも美味しいお茶をお出しすることができますね!
今回は、日本茶の中でもよく飲まれている煎茶の入れ方をご紹介します。
また、暑い日に美味しい、超簡単な水出し煎茶編もありますので、どうぞご覧くださいませ~!
入れ方のコツを知って美味しい日本茶を飲もう!
美味しいお茶をいただくには、そのお茶に合った入れ方をする必要があります。
ですが、小町はずっと日本茶を入れる時、お茶の種類に関係なくどれも同じ入れ方をしていました(笑)。
戴きものとして高価な日本茶を貰っても、美味しい入れ方を知らないともったいないですよね!?
だって、ちゃんとそのお茶に合った入れ方をしていれば、本当はもっと美味しく飲めているはずなのですから(笑)。
せっかくなら、そのお茶の美味しさを引き出す入れ方をして飲みたいと思います。
日本茶を美味しく入れるポイントのひとつは、お湯の温度です。
そのお茶の種類によって、入れるお湯の温度に違いがあります。
例えば、煎茶と玉露を美味しく入れるには、同じ温度のお湯で入れてはダメなんです。
そのお茶を美味しく入れるのに適したお湯の温度があるのです。
美味しい日本茶を入れるコツはいくつかありますが、だからといって難しいものではありません。
今回は、煎茶の入れ方を基本に、水出し煎茶の入れ方もご紹介させていただきます。
煎茶の入れ方
美味しい日本茶を入れるには、お湯の温度・お湯の量・茶葉の量・浸出時間がポイントとなります。
一般的によく飲まれている日本茶と言われているのが、煎茶になります。
うまみと苦みがバランスが良くブレンドされ、種類も豊富なため、飲みやすいと言えるでしょう。
家庭だけではなく、訪問先などでも来客用に出されることが多いのが煎茶ではないでしょうか?
ですので、まずは比較的入れる頻度や飲む頻度が高いと思われる煎茶の入れ方をマスターしていきましょう!
日本茶を入れる時の水は軟水を使います。
ミネラルウォーターの場合は、日本国内で採水されたものを選んでください。
日本茶には、軟水の日本のお水が適しているようです。
1.まず、ポットにお湯を沸騰させておくか、やかんでお湯を沸かします。
人数分の湯飲みを用意し、それぞれの湯のみにお湯を8分目くらいまで注ぎます。
お湯を適温に冷ますのと、お湯を適量はかること、湯飲み自体を温める……という意味がありますが、非常に合理的ですね!
お湯は沸騰させたものを冷まして使うことで、そのお茶の味が引き出されます。
2.煎茶を急須に入れます。
茶葉の量は、100mlの湯飲みだとすると、1人につきティースプーン1杯(約2~3グラム)が目安となります。
お湯の量と茶葉の量には注意しましょう。
茶葉が少なすぎても、逆に茶葉を大サービスして多く入れたとしても、美味しいお茶にはなりません(笑)。
3.急須に湯飲みのお湯をゆっくり注いで、蓋をします。
この時のお湯の温度は、煎茶の場合は70~80度が適温と言われています。
予め、湯飲みに入れているので、いくらかお湯の温度は冷めていますね。
4.お茶の葉が開くまで30秒~1分ほど蓋をしたまま待ちましょう。
5.それぞれの湯飲みに少しずつお茶を注いでいきます。
何度か注ぎ分けて、お茶の量と色の濃さが均等になるように廻し注ぎします。
湯飲みごとに注いでしまうと、お茶の色が濃いものと薄いものが出てしまいますし、お茶の量も均等にならなくなってしまいます。
そして、お茶は最後の一滴まで注いでください。
二煎目からは、一煎目の時よりもお湯の温度を上げて、半分ほどの時間にして入れると渋みや苦みなど、一煎目のうまみとは違った煎茶の味が楽しめます。
いかがでしょうか?
簡単にまとめると……
水は軟水を使う
湯飲みにお湯を入れておいて、お湯を少し冷ましてから急須に入れる
茶葉は適量を急須に入れる
浸出時間は、一煎目は30秒~1分
湯のみにお茶を均等に廻し注ぎする
以上の点が、美味しい煎茶を飲む為の入れ方となります。
入れ方次第で、その日本茶の味が引き出され、美味しさを十分楽しむことができるんですね。
水出し煎茶の入れ方
暑い季節になると、温かいお茶よりも冷たいお茶が飲みたくなりますよね。
ペットボトルでも冷たい日本茶が沢山販売されていますが、味や香りなどを楽しむには茶葉から入れたお茶を飲むのが一番だと思います。
ですが、「暑い日は特に水分補給のため、よく飲むし、飲むたびにお茶を入れるなんて面倒!」と思ってしまいますね。
できれば、「飲みたい!」と思った時にすぐ飲めるほうがいいから、ついついペットボトルのお茶を選んでしまうということもあります。
ですが、水出し煎茶の入れ方は、全く面倒なことはありません。
入れ方はいたって簡単です。
冷たい麦茶もいいですが、水出しの煎茶も美味しいですよ。
1.約1リットルの冷茶用のボトルに10グラム~15グラムの茶葉を入れ、そこに水(浄水器の水や国産のミネラルウォーター)をボトルの容量分入れます。
冷茶用のボトルは茶こし機能がついているので便利ですよ。
2.冷蔵庫で4~6時間ほど冷やしておくと、綺麗なお茶の色が出た美味しい水出し煎茶が出来上がり♪
簡単でしょ!?
前の晩に冷蔵庫に入れて冷やしておけば、次の日の朝には冷たくて美味しい煎茶が飲めますし、この入れ方なら、飲む時にいちいちお茶を入れる必要もないので楽ですよね。
もし、急須で入れる場合は、お湯で入れる時と同じ量の茶葉を急須に入れたら、冷水を入れ、5分~10分待ってグラスに注いで飲むこともできます。
この入れ方は、お茶のうまみが凝縮された味を楽しむことができます。
水出し煎茶の綺麗な色とさわやかな味はペットボトルの日本茶にはないものです。
ゴクゴク飲めてしまいますよ♪
煎茶の入れ方はお湯と水出しでは成分が異なる!?
日本茶は味や香りだけではなく、体にとって良いとされている成分を含んだ飲み物でもあります。
特に緑茶に含まれているカテキンという成分は、殺菌効果や抗酸化作用などがあることで注目されています。
殺菌・消臭作用で、緑茶の石鹸や冷蔵庫の消臭剤などもありますね。
また、緑茶にはビタミンCが含まれているため、美白や美肌にも良さそうです。
美味しい日本茶を飲みながら、このような成分を体に取り入れることができるなんていいですね。
ただし、入れる時のお湯の温度によって、茶葉から出てくる成分の量に違いがあるのです!
そのため、お湯で入れた煎茶と水出しの煎茶では同じ茶葉を使っていても、出ている成分量が異なるというわけなんです。
うまみの成分といわれるテアニンは50度以上の温度でも出てきますが、渋みや苦みの成分でもあるカテキンやカフェインは80度以上の温度で出てきます。
そのため、渋みが少なくまろやかな味わいの玉露の場合は、お湯の温度は50度くらいで入れるのがいいと言われています。
テアニンはリラックス効果があるので、ゆったり寛ぎたい時は低い温度で入れたお茶を飲むといいですね。
逆に眠気覚ましには、高い温度で入れたお茶がカフェイン濃度が高いので適していますし、殺菌効果のあるカテキン濃度も高いので、口腔内の衛生として食後に飲むと口の中がさっぱりとしていいでしょう。
水出し煎茶は、低温で浸出時間が長いため、緑茶に含まれるビタミンCが壊れず出ていて、また、渋みや苦みが少なくカフェイン濃度が低いので、暑い日の夜に飲むにもいいかもしれませんね。
このように、お茶の入れ方によって茶葉から出ている成分量が異なるので、上手く飲み分けるというのもありですね。
まとめ
美味しい日本茶をいただくには、お湯の温度・お湯の量・茶葉の量・浸出時間で決まります。
この4つのポイントを押さえた入れ方で、普段、飲む煎茶も美味しくなります。
また、水出しの煎茶は暑い日の飲み物としておすすめです。
渋みや苦みが少なく、カフェイン濃度が低いので、夜飲んでもいいですし、子供でも飲みやすいと思います。
温かい煎茶と水出しの煎茶、どちらも楽しんでいただけたらと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
菜々小町
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