おすすめの塩分濃度は?長期保存可能なしそ漬け梅干しの作り方
こんにちは、菜々小町です。
自宅で梅干しを漬ける時、塩の割合はどの位がいいのか迷ってしまうことはないですか?
減塩で塩分控えめに漬けたほうがいいのかしら?……と思ったりはしないでしょうか?
梅干しは、漬ける時の塩分濃度によって、長期保存が可能になります。
自家製の梅干しを作るのだから、できれば長期間保存できて長く楽しみたいですよね!?
今日は、塩としそを使った美味しくて長期保存可能なおすすめの梅干しの作り方をご紹介いたします。
長期保存可能な梅干しは塩分濃度が決め手だった!?
市販の無添加の美味しい梅干しがあるけれど、一度、自家製の梅干し作りに挑戦したいと思っている方もいらっしゃるかもしれません。
自分の手で漬けた梅干しの味は、格別だと思います。
美味しい梅干しは、梅の実と塩、そしてしそのみで作ることが出来ます。
小町の祖母は、塩としそのみで漬けた梅干しを作ってくれていました。
毎年、梅雨の時期になると沢山の梅の実を塩漬けにしていました。
この塩漬けにする時の塩加減は、梅干しを長期保存するにおいて大切なポイントです。
世の中、減塩傾向で梅干しも塩分濃度を抑えて作られているものが多いですね。
ですが、一定の塩分濃度以上で漬けないと、長期保存可能な梅干しを作ることはできません。
スーパーなどで売られている減塩とか低塩と表示されている梅干しは、塩を控える代わりに化学調味料や保存料などが使用されているものがほとんどです。
美味しくて長期間楽しめる梅干しを作るのに欠かせない、いくつかのポイントを交えながら、おすすめの塩分濃度で作る梅干しの漬け方をご紹介いたします。
保存性抜群!おすすめの昔ながらのしそ漬け梅干しの作り方
梅干し作りに必要な材料
梅・・・1キロ
塩・・・200グラム
赤しそ・・・200グラム
赤しそ用の塩・・・40グラム
梅はまだ色が青いようでしたら、しばらく常温に置いて追熟させて、黄色くなったものを使用します。
作り方
1.まず、梅を傷をつけないよう水で優しく洗い、キッチンペーパーでしっかり水を拭き取ります。
水分が残っているとカビの原因になってしまうので、しっかり拭いておきましょう。
ヘタが付いているものは、竹くしを使って丁寧に取ります。
2.ホワイトリカーなどアルコールで消毒した清潔な容器に梅と塩を交互に入れていき、最後に梅が隠れる程度に多めに塩を入れたら重しをのせ、容器の蓋をします。
容器は必ず、清潔なものを使います。熱湯消毒して、できればアルコール消毒することをおすすめします。
これもカビが発生しないようにするためです。
重しをのせて蓋をしたまま、梅から水分(梅酢)があがってくるまで2~3日おきます。
塩の量が少ないと梅から水分があがりにくくなるそうです。
また、塩分が少ないとカビが発生しやすくなります。
せっかく梅干し作りをしても、カビが生えてしまったらショックですよね。
塩分は、保存性の意味でも20%以上で作るのがおすすめです。
梅干しは、20%以上の塩分濃度で作ると常温でも長期保存が可能になります。
もし、2~3日経っても水分があがってこない場合は、重しを増やします。
梅が完全に梅酢に浸かっている状態がグッドです。
梅の水分(梅酢)があがってきたところ ↓
3.赤しそは枝を取って水で洗い、水分をしっかり取ってから、塩20グラムで赤しそを手でよく揉みます。
その後、しっかりと水分を絞ったら、残りの塩20グラムを使って同じように赤しそを手でよく揉んで、またしっかりと水分を絞ります。
ここでしっかりと水分を絞っておくと、赤しそのアクが抜けやすくなりますので、出来ればキッチンペーパーで水分をよく拭き取るのが良いと思います。
そして、2の容器の梅から出た水分(梅酢)を赤しそに適量かけ、馴染ませるようによく混ぜます。
正直言いますと、この作業で手指は赤しそ色になって、翌日もその色が落ちません(笑)。
仕事などに支障がある場合は、ゴム手袋をするか塩のみで漬けた梅干し作りをおすすめします。
4.赤しそを2の容器の梅の上にかぶせるようにのせたら、再び重しをのせ、蓋をして梅雨が明けるまでそのまま待ちましょう。
5.梅雨が明け、土用の時期がやってきたら塩漬けしておいた梅の実と赤しそをザルなどに広げて晴天が続く三日三晩、外に干すという「土用干し」をします。
梅の実は土用の強い太陽の光によって殺菌され、水分を飛ばすことで保存性が高まるそうです。
干した後の梅は、プラスチック製やガラス製、陶器の密閉容器などに入れて冷暗所で保存します。
3カ月以上経過してからのほうが、塩気の味が馴染んできて美味しく食べられるようです。
また、梅酢は調味料として使うことができますので、捨てずに利用しましょう。
ふっくらと漬かった美味しい梅干し ↓
市販の化学調味料漬けの梅干しは、「要冷蔵」という表示がされていたりしますが、塩分濃度が20%以上の塩としそのみを使った無添加の梅干しは、もともとは冷蔵保存しなくても大丈夫なのです。
昔は気温が高くなってくると、お弁当が痛まないようにと梅干しを入れていました。
梅干しが防腐剤の役目をしていたんですね。
シンプルに塩としそのみで漬けた梅干しは、保存性が抜群で長期に楽しむことができます。
昔から各家庭で作られていた自家製の梅干しは、減塩などせずに塩分濃度がきちんと保たれていたので、冷蔵保存しなくても常温で何年も腐ることなく、長期保存ができたんです。
小町の祖母が作ってくれた梅干しも、大きなカメに入れて常温で保存していましたが、腐ることなんてありませんでした。
ところが、化学調味料や人工甘味料漬けの梅干しは保存性もなく、本来の梅干しの味がしません。
梅干しの専門店や自然食品店などでは、昔ながらの製法で作られた無添加の梅干しを購入することができますが、自家製の梅干しを手作りするのもおすすめです。
ですが、梅干し作りには土用干しをしたり、梅を漬ける容器などが必要になってきます。
梅の実や塩、しそなどは購入できても、土用干しや梅を漬ける時に必要な容器などはどんなものが適当なのかがわからなかったりします。
必要な道具が揃っていて、気軽に梅干し作りを楽しむことができるセットのようなものがあったら、梅干し作りにトライしてもいいかな?……と思ったりしませんか?
セットなら、梅の実を漬ける容器や土用干しの時に使える虫よけ機能のあるネットなどが揃っているので便利です。
自家製の梅干しの味を楽しむのでしたら、塩分濃度20%以上の長期保存可能な梅干しを手作りされるのがおすすめです。
まとめ
長期保存可能な梅干しを作るには、塩分濃度が20%以上になるようにする必要があります。
20%以上の塩を使うことによって、カビが発生しにくく、塩漬けした梅から水分(梅酢)があがりやすくなります。
昔ながらの作り方なら、化学調味料や添加物など使わずに梅と塩、しそ……たったそれだけで美味しくて長期保存可能な梅干しができるんです。
自家製の梅干しを作る時、梅干し本来の味や、長期に熟成された深い梅干しの味を楽しみたい場合は、塩分濃度は20%以上で作られることをおすすめします。
年数を経て、梅干しの味がどう変化していくのかをみるのも楽しいかもしれませんね!
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございます。
菜々小町
梅酒も手作りに挑戦したい!という方はこちらの記事もご覧ください ⇒「梅の実の収穫時期を知って自家製の梅酒を手作りしよう」
こちらの記事も合わせてお読みください ⇒「今日のおかずはこれ!梅干しを使ったご飯に合うおすすめ料理」
難しい着付けや帯結びが不要な大正ロマン系着物服にご興味のある方はこちらへ ⇒ アトリエ菜々小町の和洋服「私へのプレゼント」
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。