梅の実の収穫時期を知って自家製の梅酒を手作りしよう
こんにちは、菜々小町です。
自家製の梅酒を楽しみたい!
そう思った時、一体、梅の実の収穫時期っていつなんだろう?……と思ったことはないでしょうか?
また、梅酒に使う梅の実は、どんなものを選べば良いのかも疑問だったりしますね。
今回は、梅酒に使う梅の実の収穫時期と梅酒の作り方をご紹介します。
梅の実の収穫時期はいつ?
梅の実は、梅干しや梅ジャム、梅シロップなどに加工されていますが、夏は冷たい氷を入れてロックで飲んだり、冬は温かいお湯割りで飲む梅酒も美味しいですね。
お酒はあまり強いほうではないのですが、梅酒を飲むと夏バテ解消になりそうな気がするんですよね(笑)。
市販の梅酒もなかなか飲みやすいと思うけれど、自宅で手作りした梅酒を飲んでみたい!
そう思った時、梅酒作りに必要な肝心の梅の実がなければおはなしになりません。
そもそも、梅の実の収穫時期っていつなのでしょうか?
やはり、美味しい梅酒を作るには梅の実の収穫時期を知る必要がありますよね?
関東地方では、5月下旬~6月中旬頃に青梅の収穫がはじまるといわれています。
地域によって収穫時期に違いがあり、東北地方では青梅の収穫が6月下旬~7月上旬頃はじまりますが、九州地方では5月中旬~5月下旬というようにかなりの開きがあるようです。
南高梅で有名な和歌山県の場合は、5月下旬から6月上旬に青梅の収穫がはじまります。
大きくなった青梅の収穫がはじまり、その後、熟して黄色味を帯びた梅の実の収穫時期に移っていきます。
暖かい年は、梅の収穫時期も早まりますが、通常は梅雨の時期に梅の実が大きくなり収穫時期を迎えます。
ですので、梅雨の時期が梅の実の収穫時期であり、梅酒作りの時期になるということですね。
雨降りの多い時期に梅の実の収穫時期が重なるため、「梅雨」という字があてられたともいわれています。
その年によっても、地域によっても梅雨入りの時期が違うため、収穫時期も異なるといえますが、暦では大体6月11日頃が入梅(梅雨入り)となっています。
梅雨の時期は雨降りの日が多く、湿度も高いため、過ごしやすいとはいえませんが、梅の実にとってはまん丸に太って大きくなる時期なのです。
空梅雨といわれる雨の少ない年は、梅の実のなり方はいいとはいえないようですので、適度の雨降りは必要なんですね。
梅の実が青々として堅いものは梅酒用に使われ、熟して実がやわらかく、色が黄色味を帯びているものは梅干し用に使うことができます。
梅酒に使うのか、梅干しに使うのか、用途によって梅の実の収穫時期は異なるということになります。
梅干し用の梅は、完全に熟して実が樹から自然落下したものを使いますが、収穫した時の梅の実は、何とも言えないフルーティーでいい香りがするそうですよ。
青梅も完熟梅も選び方としては、実の大きさが揃っていて、表面に傷や虫食いの跡がないもの、色が鮮やかでつやのあるものが良いとされています。
梅酒作りに適した青梅 ↓
梅干し作りに適した熟してやわらかい黄色い梅の実 ↓
黄色の中に赤色が入っているのは、太陽の光が当たっていた部分になるそうです。
梅酒作りには、青梅でも熟して黄色味を帯びた梅でも、どちらでも作ることができますが、梅酒作りがはじめての場合は、実が硬くて傷のつきにくい青梅を使った方が失敗が少ないといわれています。
梅の実には薬膳的な働きがいっぱいある!?
昔から梅の実は、体に良い健康食品のひとつとされていますね。
薬膳的にも梅は、唾液の分泌を促して喉の渇きを癒したり、整腸作用があるので下痢の改善に役立つほか、消化吸収を高めてくれます。
また、水分代謝を正常化し食欲増進作用があるといいます。
昔からウナギと梅干しの食べ合わせは良くないといわれているのは、実は梅干しの食欲増進作用によってウナギを食べ過ぎてしまう恐れがあるためで、一緒に食べたからといって害になるという意味ではないようですね。
栄養学的には梅の実に含まれるクエン酸は、筋肉の疲労を軽減するといわれていて、疲労回復に役立つことから夏バテにも良いそうです!
……ということは、夏バテ防止に梅酒は良いみたいですね!
だからといって、飲み過ぎは良くないと思いますのでホドホドに(笑)
その他にも、梅は吐き気にも良いといわれていますので、乗り物酔いしやすい人は梅干しを食べると良いかもしれません。
嬉しい作用がいっぱいの梅の実ですが、生の状態では猛毒となる成分があるため、青梅を生で食べることは避けたほうがいいようです。
青梅の実を一度に何十個とか何百個と大量に食べることがなければ問題ありませんが、種は数個でも食べるのは危険かと思われます。
なぜなら、熟していない若い青梅は、種に強い毒性があるといわれているからです。
そのため、青梅の種は食べない方がよいでしょう……といっても、青梅の種を何個も食べることってそうそうないとは思いますが(笑)
青梅は実が熟していくと毒性が消えていきます。その他にも塩漬けにしたり、アルコールに漬けこんだり、40度以上で加熱することによっても毒性が分解され、安心して食べることができます。
昔の人は、青梅の毒性についてちゃんとわかっていたのか、アルコールに漬けて毒を分解させ、無害にして梅酒として青梅を楽しんでいたんですね。
「えぇ~! 青梅に毒~!」と思ってしまいますが、梅酒などに加工された過程で毒が分解されるので、加工されたものをいただくようにしましょう。
梅酒の作り方
それでは、収穫時期に採れた、まあるく大きく育った青梅を使った梅酒の作り方をご紹介しますね。
作り方はとっても簡単ですので、材料が揃えばすぐに作ることができます。
材料
青梅・・・1キログラム
氷砂糖・・・0.5キログラム~
ホワイトリカー(アルコール35度)・・・1.8リットル
蓋つきの容器・・・2リットル以上入る大きさのもの
梅の実の収穫時期になるとスーパーの生鮮食料品売り場などで、梅酒作り用に梅の実が袋詰めされたものとその横に氷砂糖が置かれていたり、梅酒を漬ける時の容器とセットになって販売されていたりしますので、そちらを購入されてもいいかと思います。
梅酒作りをするなら、まずは青梅を確保しておきたいですね!?
美味しい梅酒に欠かせない青梅はこちらから ⇒【青梅】小西さん家の青梅(南高梅)で美味しい梅酒作り
作り方
1.容器は予め、熱湯消毒してよく乾燥させておきます。容器に水分が残っているとカビの原因になるといわれていますので、しっかり乾かしましょう。
2.梅の実は、よく水洗いしてから2~3時間ほど水につけてアク抜きした後、水分を拭きます。
3.梅の実のヘタを竹串などを使って、ひとつずつ丁寧に取り除きます。
4.容器に梅の実を入れたら、次に氷砂糖を投入し、梅と氷砂糖を交互に入れていき、その後、そこにホワイトリカーを静かに注ぎます。
5.蓋をして密封したら、冷暗所で3カ月以上寝かせます。
一般的なレシピでは3カ月寝かせる……と書かれていることが多いですが、できれば6カ月は寝かせたほうが、梅酒の味が楽しめるといいます。
氷砂糖の量は、お好みで増量しても構いません。
自家製の梅酒は、1年後位が飲み頃だそうです。
早く飲みたいところですが、せめて梅がホワイトリカーに馴染んできて、まろやかになる6カ月後を楽しみに待ちましょう♪
梅酒と梅の実を使って簡単デザート作り!
梅酒を沢山作ったけれど、全部飲み切れずに残ってしまっている!……そんな時、自家製の梅酒と梅酒漬けの梅の実を使って、とっても簡単なデザートを作ってみませんか?
ゼラチンで固めれば、美味しい梅酒ゼリーが作れますよ。
梅酒ゼリー(4人分)
材料
ゼラチン・・・5g
水・・・大さじ2
梅酒(1年経過のもの)・・・150cc
水・・・150cc
梅酒漬けの梅の実・・・4個
作り方
1.予め、小皿に大さじ2の水でゼラチンをふやかしておきます。
2.鍋に梅酒と水を入れて火にかけ、沸騰したら火を止めて、ふやかしておいたゼラチンを加えてよく混ぜます。
3.梅の実を入れた器に均等に流し入れ、粗熱が取れたら冷蔵庫で冷やし固めて出来上がり!
非常に簡単に出来てしまいます。
梅酒を鍋で沸騰させ、しっかりアルコールを飛ばして、梅の実は入れずに作れば、子供でも食べられると思います。
お好みでグラニュー糖を大さじ2~3加えても良いです。その場合は、2の工程で鍋に火をかけてから加えてくださいね。
冷たくプルンとしたゼリーは夏のデザートにぴったりです。
手作りした梅酒を無駄にすることなく、デザートとして楽しむことができますね。
まとめ
梅酒作りに必要な梅の実の収穫時期は、地域によって違いがありますが大体5月~6月の梅雨の時期にはじまります。
青々と大きくなった青梅の収穫がはじまり、その後、実が徐々に熟して黄色味を帯びた梅の実の収穫時期へと移っていきます。
黄色く熟した梅の実は、柔らかくフルーティーな香りがして、梅干し用に使われます。
梅酒に使う梅の実は、青梅を使っても柔らかく熟した完熟梅を使っても作ることができますが、はじめて梅酒を作る場合は青梅を使った方が作りやすく失敗が少ないそうです。
自家製の梅酒は、市販のものとは違った味わいが楽しめると思います。
梅酒が出来上がり飲めるようになるまで、楽しみに待ちたいですね。
以上、最後までお読みいただき、ありがとうございます。
菜々小町
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