十五夜だけじゃない!3回味わえるお月見の楽しみ方

こんにちは、菜々小町です。

お月見といったら、十五夜ですね。

ですが、お月見って十五夜を含めて3回あるそうなんです!

十五夜だけでは、ちゃんとお月見したとは言えません。

今日は、3回あるお月見の楽しみ方についてご紹介したいと思います。

お月見は3回楽しめる!?

月が潮の満ち引きに関係していたり、生態系に影響を与えていることを昔の人は知っていたからなのか、昔から月は特別なものとされていたようです。

秋の収穫物をお供えし、美しい月を眺めながら秋の豊穣に感謝するお祭りが十五夜(じゅうごや)といわれています。

「十五夜お月さん」なんて言いますよね?

なぜ十五夜なのかというと、旧暦では7月~9月が秋になり、ちょうど秋の真ん中にあたる8月15日が満月になることからその名がついたそうです。(ただし、年によって多少ズレることがあるので、必ずしも満月とは限りません)

そのため、十五夜を「中秋の名月(ちゅうしゅうのめいげつ)」といったりするんです。

ですので、夜空を見上げ、月を鑑賞するお月見は十五夜とばかり思っていましたが、実はお月見は十五夜だけではなかったんです!!

お月見といったら十五夜が有名ですが、それ以外にもお月見が行われる日というのがあって、十五夜を含めて3回あります。

十五夜の一ヶ月後、旧暦の9月13日の夜を「十三夜(じゅうさんや)」といって、昔は十五夜のお月見をしたら十三夜もするものとされていました。

十五夜だけだと片月見(かたつきみ)といって、縁起が良くないとされていたんです。

お月見は、十五夜と十三夜のセットで鑑賞するものだったんですね。

因みに十五夜の月見の風習は、中国から伝わったといわれていますが、十三夜はそれ以前から日本にあったといわれていますので、日本独特の習わしになります。

そして、旧暦の10月は亥の月になりますが、亥の月・亥の日・亥の刻の「十日夜(とおかんや)」にもお月見が行われます。

亥の刻は午後9時~11時にあたりますから、お月見にちょうど良い時間帯になりますね。

関東では十日夜といいますが、関西では「亥の子(いのこ)」と呼ばれています。

十五夜・十三夜・十日夜の合わせて3回を三月見といいます。

また、3夜とも晴れると縁起が良いともいわれていました。

年に3回! しかも、三ヶ月続けてお月見する日があるんです。

三月見それぞれお供え物をするお月見の楽しみ方

十五夜・十三夜・十日夜の3回のお月見には、それぞれどのような楽しみ方があるのでしょうか?

お月見は、秋の実りに感謝するお祭りといわれていますが、いくつかお供え物が供えられます。

秋に旬を迎える栗や柿・ぶどう・枝豆・小豆などの果物や野菜を月を眺める場所にお供えしますが、十五夜には月見だんごや里芋がお供え物になっていたりします。

月見だんごは、お月見にはつきものの食べ物ではないでしょうか?

あんこやきな粉をつけたり、煮しめに入れて食べたりという楽しみ方がありますね。

里芋は、一株から子芋、孫芋と増えていくことから子孫繁栄の縁起物となっていて、その里芋をお供えすることから中秋の名月を別名「芋名月」ともいうそうです。

月見だんごも丸い形をしていますが、里芋も丸い形をしているものも多いので、まあるい月に見えなくもないかも(笑)。

また、秋の七草であるすすき・萩(はぎ)・葛(くず)・撫子(なでしこ)・桔梗(ききょう)・女郎花(おみなえし)・藤袴(ふじばかま)などを飾ったりするところもあるようですが、全て揃えることができなくても良いと思います。

風に揺れるすすき↓

季節の草花がひとつあるだけでも気分が上がり、楽しめますね。

十五夜の一ヶ月後の十三夜には、この時期に旬を迎える栗や豆をお供え物とすることから「栗名月」とか「豆名月」ともいわれています。

栗は、栗ご飯や栗饅頭など、豆は豆料理をお供えしても良いかと思います。

お供え物もいろんな楽しみ方ができますね。

十日夜は、関東ではこの日、田んぼの神様が山にお帰りになる日とされていて、田んぼの神様の化身である案山子(かかし)を家に持ち帰り、祀るという習わしがあります。

そして、案山子の被る笠を焼いて、その火で餅を焼いてお供えする地方もあるようです。

このことを知った小町は「案山子って、神様の化身だったの?」と、ちょっと意外でした。

あの風貌から、神様の化身とは微塵も感じられませんでしたが、恐れ入りました~!

十日夜は関西では亥の子(いのこ)といいます。

この亥の子は、中国の宮廷儀式が日本に伝わったとされていますが、多産なイノシシにちなんで子孫繁栄を祈願する儀式なんだそうです。

亥の子の日は、大豆・小豆・ごま・栗・柿などを混ぜた亥の子餅を食べる習わしがあります。

これは、中国の故事に「亥の日、亥の刻に餅を食せば病気にならない」というものがあるからともいわれています。

お供え物は、月見台といって月を眺める場所にお供えしますが、特にここでなければダメということはないと思いますので、月の見える窓辺やベランダにテーブルを置いたり、縁側があればそこに小さな台を置いても良いかと思います。

テーブルや小さな台の上に旬の野菜や果物、秋の草花をお供えすれば、そこはもうお月見ムード漂う場所になりますね。

夜は家族や友人と共に、部屋の照明を落として月を眺めながら食事をするなんていかがでしょうか?

そして、食後にお供えした月見だんごを皆でいただくというのもお月見の楽しみ方ですね。

小町の場合は、月を眺めるよりもこちらがメインになりそうです(笑)。

十五夜前日にもお月見する待宵月とは?

十五夜の前日の月を「待宵(まつよい)」または「小望月(こもちづき)」といいます。

待宵というのは「十五夜の月を待つ宵」という意味があって、次の日、お天気が悪ければ十五夜の月が見られなくなるので、前日の月も見ておこうという意味も含まれているようです。

十五夜の時期は、気候が良くて空気が澄んでいるため、お月見に向いているとのことですが、必ずしも十五夜がお天気の良い日とは限りません。

「明日の十五夜、お天気がちょっと怪しいなぁ……」と思った時は、前日の待宵月を眺めてもいいかもしれませんね。

まとめ

お月見は十五夜だけではなく、その一ヶ月後の十三夜と10月の亥の日・亥の刻である十日夜の3回あります。

十五夜・十三夜・十日夜とそれぞれ、月見台にお供えをしますが、地域によってもお供え物に多少の違いがあるようです。

旬の野菜や果物などをお供えして、月を眺めながら秋の実りに感謝するお祭りであるお月見は、各家庭によってもいろんな楽しみ方が出来ると思います。

今年は、是非とも3回共お月見をして、美しい月を愛でたいですね。

え? 「月よりだんごでしょ?」って……!?

どうせ、そうですよ~ん!

月見だんごを頬張りながら、ついでに月を眺めようかと思ってます(笑)。

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

菜々小町

こちらの記事も合わせてお読みください ⇒「7月と8月のどっちなの?地域で違うお盆の時期の理由とは?

難しい着付けや帯結びが不要な大正ロマン系着物服にご興味のある方はこちらへ ⇒ アトリエ菜々小町の和洋服「私へのプレゼント」



  5mail

 

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

プロフィール

ページ上部へ戻る
%d人のブロガーが「いいね」をつけました。