秋のお彼岸とは一体いつ?あの世が伝えるお盆との違い!?

こんにちは、菜々小町です。

春のお彼岸から数カ月経ち、秋の気配を感じ始めると今度は秋のお彼岸の時期がやってきます。

ですが、秋のお彼岸の時期って、一体、いつだったか憶えていなかったりしませんか?

また、お盆にお墓参りに行くけれど、お彼岸でもお墓参りにはいつも行ってるし、お盆とお彼岸て何が違うの?……と疑問に思うことはないでしょうか?

秋のお彼岸はいつ?

春のお彼岸から、かれこれ半年も経つと今度は秋のお彼岸がやってきます。

お彼岸は一年に2回、春と秋にありますが、「彼岸の入り」とか「彼岸の明け」などという言葉を聞くと、一体、いつからいつまでがお彼岸なんだろう?……と思いませんか?

お彼岸は、春分と秋分をそれぞれ真ん中に挟んだ前後3日、計7日間となります。

秋のお彼岸なら、〇〇〇秋分〇〇〇、という感じで7日間ですね。

秋分の日は、年によって若干の違いはありますが、大体、新暦の9月23日頃になっています。

ですので、秋のお彼岸の時期はいつなのかというと、9月23日を中日とした9月20日頃から9月26日頃ということになります。

太陽が真東から昇って真西に沈んで、夏の間は長かった昼間が短くなって、昼と夜の長さがほぼ同じになることから、この時期になってくると「夕方に陽が落ちるのが早くなった……」とハッキリと感じるようになってきます。

そして、「これから、どんどん冬に向かっていくんだな……」と、短かった夏を懐かしんだりするのです。

お彼岸の最初の日を「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸の明け」といっています。

春分や秋分という、季節の変わり目にお彼岸があり、この時期を過ぎると厳しかった寒さや暑さが和らいで過ごしやすい気候になることから、「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉があるのだそうです。

お彼岸は極楽浄土が近づく日!?

彼岸とは、古代インドのサンスクリット語の「パーラミター(波羅蜜多)」の訳、「彼の岸に至る(かのきしにいたる)」からきた言葉だそうです。

亡くなった人たちが住む「あの世(極楽浄土)」の世界のことを意味します。

西方にある極楽浄土が、私たちの住むこの世ともっとも近づく日とされることから、お彼岸の日には先祖のお墓参りに行き、供養するのが一般的となっています。

また、仏壇を綺麗にして、季節の草花や精進料理などをお供えします。

お彼岸は、ご先祖様たちのいる世界と自分たちのいるこの世の世界がもっとも近くなる日であり、先祖を供養する日です。

お彼岸とお盆の大きな違いとは?

お彼岸には、仏壇を綺麗にしてお供え物をしたり、お墓参りに行くというのが習わしとなっていますが、夏のお盆の時期にも同じように仏壇を綺麗に掃除して、家族でお墓参りに行ったりしますね。

「お彼岸とお盆の違いがわからない!」ということはないでしょうか?

毎年、お彼岸やお盆には仏壇にお供え物をしてお墓参りに行っていると、どちらも同じようで違いがイマひとつわからなかったりするのです。

一体、何が違うのでしょう?

まず、お盆は「迎え火」によって、ご先祖の霊を迎え入れ、おもてなしをして、お盆の最後の日に「送り火」であの世への道を照らし、送り出す……という行事です。

お盆は、ご先祖様が自ら、私たちのいるこの世にいらっしゃるということですね。

そして、お盆の期間をこの世でお過ごしになり、最後の日に迎え火によって、あの世へとお帰りになるのです。

一方、お彼岸は西方にある極楽浄土といわれるあの世と、私たち生きている人間が住むこの世がもっとも近づく日であるとされています。

そのため、太陽が真西に沈むお彼岸の時期に極楽浄土とこの世が交わることができると考えられ、仏事が行われるようになったといいます。

お彼岸は、ご先祖様がこの世へいらっしゃるというより、ご先祖様たちが住むあの世の世界が私たちの住むこの世の世界と近づく……ということなので、ご先祖様があの世とこの世を行き来するわけではないということです。

お盆は、ご先祖様たちが直接、この世にいる私たちのもとへいらっしゃるのに対し、お彼岸は、ご先祖様たちがいらっしゃるのではなく、ご先祖様たちが住む世界がこの世と近くなる、という点が大きな違いと言えるでしょう。

まとめ

お彼岸は、一年に2回、春と秋にありますが、秋のお彼岸は秋分の日を真ん中に挟んだ前後3日の計7日間です。

お彼岸の最初の日を「彼岸の入り」、最後の日を「彼岸の明け」といいますが、この時期には各家庭で、仏壇を綺麗にしてお供え物をしたり、家族でお墓参りに出掛けたりします。

お盆は、ご先祖様の霊がこの世にいらっしゃる日であり、各家庭でそれぞれおもてなしをして、お盆の最後の日にはあの世へと無事お帰りになれるように送り火を灯します。

お彼岸は、ご先祖様がこの世へいらっしゃるのではなく、ご先祖様たちがいらっしゃるあの世とこの世がもっとも近づく日となります。

お盆もお彼岸も、仏壇にお供え物をしたり、お墓参りに行ったりするので、違いがよくわからなかったりしたのですが、実はこのような違いがあったんですね!

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございます。

菜々小町

こちらの記事も合わせてお読みください ⇒「7月と8月のどっちなの?地域で違うお盆の時期の理由とは?

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