沢山ある生地の種類!用途と織り方の違いが知りたい!!

こんにちは、菜々小町です。

バッグやお洋服などを手作りしようと思った時、どんな生地で作ろうかと考えますね?

いろんな種類の生地があるので、どの生地を選んだらいいのかわからないことも……。

生地には織り方の違いもあるし、その生地に合った用途があるんです。

そのことを知ると、きっと自分が作りたい物に合った生地を上手に選ぶことができると思いますよ♪

織り方の違いによる生地の特徴

私たちが生活する中で必要な物、例えば衣服やベッドカバー、シーツ、カーテン、バッグなどに使われる生地には沢山の種類があります。

薄く透けるようなものから厚手のもの、光沢のあるもの、触ると柔らかいものからハリのあるしっかりとした生地のものなど様々ですね。

生地には大きく分けて編み物と織り物があります。

編み物は、Tシャツやカットソーなどに使われているニット生地といわれるもの、セーターなどをいいます。

Tシャツを見ると、こんな編み目をした生地になっていますよね!? ↓

ニット生地は、質感的に柔らかいものになりますね。

一方、織り物は経糸(たていと)と緯糸(よこいと)を織って作られる生地で、その織り方には3種類の方法があります。

「平織り」「綾織り」「繻子織り(しゅすおり)」の3つがあって、これを「生地の三原組織」というそうです。

繻子織りは「朱子織り」とも表記されることがあります。

生地の薄さ、厚みなどは織り方というより、織る糸の太さによるものでもあると思いますが、この織り方によって、仕上がる生地に違いが出るということなんですね。

では、生地の3つの織り方の違いとは、どんなものなのでしょうか?

簡単にまとめてみると……

平織り・・・経糸と緯糸がそれぞれ1本ずつ交差する形で織られている生地で、織り目がしっかりしている。

生地の表と裏が同じ織り目になっているのが特徴。よく使われる生地はこの平織りのものが多いです。

綾織り・・・何本かの経糸に対して緯糸が1本という織り方で織られる生地。織り目が斜めになっているのが特徴で、生地に柔軟性がありシワが入りにくく丈夫。デニムはこの綾織りの生地になります。

繻子織り・・・経糸・緯糸のどちらかを長く浮かせて織ることにより、生地の表面に光沢が出るのが特徴です。摩擦や引っ張りなどによる生地の強度は弱い。

以上のような違いがあります。

ザックリと見た目で区別すると、平織りは裏表が同じ生地で、綾織りは生地の織り目が斜めになっていて、繻子織りは生地に光沢がある……ということですね。

生地の織り方の種類はわかったけれど、では、それぞれの織り方で出来た生地にはどんなものがあるのでしょうか?

織り方による生地の種類

糸の織り方によって出来る生地が違うのですが、織り方別に生地の種類を見ていきましょう。

平織り・・・ブロード・ドビー・シャンブレー・シーチング・ローン・帆布(はんぷ)・楊柳(ようりゅう)など

綾織り・・・・ツイル・デニム・カツラギ・ヘリンボーン・ダンガリーなど

繻子織り・・・サテン・ベネシャンなど

一般的な手芸店で購入できる生地をあげてみましたが、実際は生地の問屋さんに行くと、上記以外にも沢山の種類の生地があります。

織り方は同じだけれど、その生地は何を作るのに適している生地なのか? どんな用途で使うのがいいのだろうか?……というのは、また別になります。

例えば、トートバッグを作りたいと思った時、帆布を使って作るのとローンを使って作るのでは同じ平織りの生地でも全く違うのです。

帆布は生地が厚く丈夫ですが、ローンは薄く生地の強度はあまりありません。

この場合は、見た目からしてもわかるのですが、用途に合った生地を選ぶ必要があるということですね。

お洋服を作る場合も、肌触りが柔らかい生地で作りたいとか、シワになりにくい生地がいいなどありますよね?

好きな生地を使うのがいいと思うのですが、作りたい物に合った生地というのがあるんです。

それぞれの生地に合った用途

織り方の違いだけではなく、生地にも個性があって、用途にも向き不向きというのがあります。

その生地に合った使い方をしたなら、その生地の良さが発揮され、素敵なものが完成するでしょう。

では、それぞれの生地に合った用途を見ていくことにしましょう。

平織り

ブロード・・・ワイシャツに使われている生地です。パンツ・スカート・シャツ・ブラウス・その他いろいろと使える用途の広い生地です。

ブロードの生地でできたワイシャツ ↓

ドビー・・・シャツやブラウスに適しています。スモックシャツやチュニックなんかにもいいと思いますよ。

シャンブレー・・・シャツ・ブラウス・ジャケットやエプロンなどに向いています。

シーチング・・・シーツの生地として使われていますが、シャツやエプロンなども作れます。ただし、シワになりやすいという点があります。

ローン・・・ふんわりしたギャザースカート・ワンピース・ブラウスなどに適しています。綿ローンはナチュラルな感じのお洋服作りに向いている生地だと思います。

帆布・・・丈夫でしっかりとした生地で、バッグ・リュック・エプロン・ポーチなどの小物類・インテリア雑貨などに使われている生地です。

お買い物バッグに最適な帆布のトートバッグ ↓

楊柳・・・サラっとした肌触りでクレープ生地ともいわれています。肌着やパジャマ・夏物衣類・シーツなどに使われています。

綾織り

ツイル・・・パンツ・スカート・ジャケット・バッグ・帽子・インテリア雑貨・小物などいろんな用途があります。

デニム・・・ジーンズ・スカート・ジャケット・バッグ・帽子など。カジュアルなファッションに使われることの多い生地ですね。

カツラギ・・・やや厚手でカラージーンズに使われている生地ですが、バッグや帽子・エプロンなどにもいいと思います。

ヘリンボーン・・・スーツやジャケットなどに使われている生地です。英語でニシンの骨を意味する名の生地で、女性のパンツやスカートなどにも使われていることがありますが、主に紳士服に使われています。

魚の骨に見えなくもない!?(笑)。ヘリンボーンの生地  ↓

ダンガリー・・・シャツ・ブラウス・スカート・ワンピースなど。デニムよりも生地が薄く、シャツやスカートにしてもデニムのものより軽い仕上がり感です。

朱子織り

サテン・・・シャツ・ドレス・衣装生地などに使うことができます。光沢があるので、舞台衣装にしても華やかになっていいですね。

美しい光沢のあるサテンの生地  ↓

ベネシャン・・・スーツ・コート・ジャケットやカーテンなどにも使われています。ベネシャンという名はイタリアのベネチアという地名から来ているそうです。ベネシャンの高級生地で作ったスーツは素敵!

いかがでしょうか?

それぞれの生地に適した用途があるんですね。

小町は、生地っていろんな種類があって面白いな~と思いました。

まとめ

生地には沢山の種類がありますが、織り方は大きく分けて平織り・綾織り・繻子織りの3種類があること。

また、それぞれの生地に合った用途があるということでした。

その生地に適した用途で使うのが失敗もないということだと思います。

織り方の違いもあるけれど、好きな生地を使って、その生地の持つ個性を生かしたモノ作りを楽しんでいきたいですね♪

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

菜々小町

こちらの記事も合わせてお読みくださいませ ⇒「高島ちぢみの生地の特徴は夏のパンツスタイルにも最適!

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