香典の書き方がわからない!?押さえておきたい冠婚葬祭のマナー

こんにちは、菜々小町です。

自分の家族や親戚、あるいは親しい人が旅立っていく悲しみ事は、ほとんどの方が経験されていくことなのではないでしょうか?

故人を見送るセレモニーでは、参列者はお香典を持って行きますが、そこには香典袋の包み方や書き方のマナーがあったのです!

そのマナーがわからないために、ご遺族に対して失礼なことになってしまっては大変ですね。

ですが、冠婚葬祭での包み方や書き方のマナーって、一体どんなものなのでしょうか?

冠婚葬祭にはそれぞれ包み方や書き方のマナーがある

冠婚葬祭の「冠」は成人した時、「婚」は結婚、「葬」は亡くなった時、「祭」は法事やお盆など祖先を祀る行事を指します。

その冠婚葬祭の時の御祝儀袋や香典袋の包み方や書き方にも、決まりごとがあるようです。

慶事と弔事では包み方や書き方に違いがあるのです。

ですが、『御祝儀の包み方!』とか『香典袋の書き方!』っていう、冠婚葬祭のマナーって、何処かで教わったことがあるでしょうか?

まだ年齢が若く、結婚式や葬儀に参列した経験が少ない方はもちろん、そうでない方でも包み方や書き方のマナ―については多少、これでいいのかな?……と不安な部分があるのが正直なところではないかと思います。

それに、冠婚葬祭のマナーなんて学校で教わったりしませんから、わからないとしても変ではないのです。

だからといって、いざという時、知らなくて困ることのないようにしたいですよね!?

ですので、今から冠婚葬祭での包み方や書き方のマナーを覚えておけば大丈夫です。

ここで、基本のマナーを覚えておけば、困ることはないでしょう。

香典の表書きは御霊前と御仏前のどっちが正しい!?書き方のマナーとは?

葬儀での香典の包み方の前に、香典袋の表書きはどうしたらいいのだろう?……と悩んだ経験はないでしょうか?

当日、「御霊前」と「御仏前」のどちらで包むのが正しいのか、迷ったことのある方もいらっしゃるかもしれません。

仏式の場合ですと、宗派に関係なく、通夜と葬儀から四十九日までは「御霊前」、四十九日以降の法要には「御仏前」と書かれた香典袋を使います。

そして、慶事の場合は水引下部中央に自分の姓名を濃い墨で書きますが、弔事には薄墨で書くのが書き方のマナーとなっていますので、この点も押さえておきましょう ↓

小町は、香典袋の表書きには薄墨の筆ペンを使っています。

また、お札を入れる中袋に書く金額は、漢数字の旧字体で書くのが正式とされていますが、普段なかなか使うことのないものなので、書こうと思っても思い出せないし、わからない!……なんてことはないでしょうか?

ですが、算用数字で書くよりもきちんとした印象があるようですので、できれば旧字体で書けるといいですね。

ここで、旧字体の例をいくつかご紹介しておきます。

一 ⇒ 壱

二 ⇒ 弐

三 ⇒ 参

五 ⇒ 伍

十 ⇒ 壱拾

書き方は、一万円なら壱萬円、三万円なら参萬円……と書きます。

普段は、金額を書く場合は数字で書くことがほとんどだと思いますので、忘れてしまっても仕方ありません(笑)。

表書きから中袋の住所・氏名まで、全て文字は崩さず、楷書体ではっきりと書くようにします。

わからないと困ったことに!?冠婚葬祭のマナーは水引にも注意!

冠婚葬祭でお金を包む時の袋には、水引がついています。

それぞれの水引の用途がわからないと、困ったことになってしまいます。

葬儀の時に使う香典袋の水引は、黒白・銀銀・白白・黄白などの組み合わせで、「結びきり」か「あわび(あわじ)結び」のものを使うのがマナーです。

結婚祝いにも同じく「結びきり」か「あわび(あわじ)結び」のものを使用しますが、紅白・金銀・金紅など2色の水引が使われています。今はカラフルなものやデザイン重視のものが多くありますが、基本は白の袋になります。

下の画像は結びきりですが、今はほとんど結婚祝いには豪華なあわび(あわじ)結びのものが使われることが多いようです ↓

結びきりはお見舞いなどに使われています。

左側は結婚祝いの御祝儀袋、右側が香典袋で、どちらも水引にはあわび(あわじ)結びが使われています ↓

水引は、何度あっても良い行事の時には、ほどいて何度も結び直しの出来る「蝶結び(花結び)」にし、結婚や葬儀など一度きりで二度ないようにしたいことは、結んだらほどけない「結びきり」や「あわび(あわじ)結び」を使うのが冠婚葬祭でのマナーになります。

ですので、悲しみ事である葬儀に、蝶結びの水引の袋を香典袋に使うことは、「何度でもいいですね!」と言ってるようなものですから、遺族の方に対して失礼にあたるので間違えないようにしたいですね。

後で「しまった!!」ということのないように、水引の違いがわからないということのないようにしたいですね。

蝶結びは、出産祝いや合格祝いなどの慶事に使われます ↓

また、水引が印刷された袋は略式ですので、ある程度高額な金額を包む場合は使えません。

包む金額に合った袋を使用しましょう。

冠婚葬祭での結婚祝いと香典の包み方の違い

冠婚葬祭での祝儀袋と不祝儀袋の包み方には違いがありますが、贈り物の包み方と同じように祝儀と不祝儀では逆となります。

慶事では、裏側の折り返しの向きが下側が上になるように重ねますが、弔事では全く逆で、上側が上になるように重ねる包み方がマナーとなっています。

こちらは御霊前の香典袋ですが、裏側のたたみ方には注意が必要です ↓

香典のような不祝儀袋の場合は、上を下に重ねるように袋をたたみます ↓

こちらは結婚祝いの御祝儀袋ですが、裏側のたたみ方は香典の時とは違います ↓

下を上に重ねるように袋をたたんで中袋を包みます ↓

つい、うっかりと間違えてしまいやすいところですので、最後に確認しておきたいですね。

また、中袋へのお札の入れ方にもマナーがあるようです。

御祝儀袋の場合は、中袋の表側にお札の顔を向けて入れます ↓

反対に中袋の裏側にお札の顔を向けて入れるのは、不祝儀の時になります ↓

ですので、香典の場合は、中袋の裏側にお札の顔が向くように入れるということになりますね。

祝儀・不祝儀に関係なく、現金を包んだ袋はそのままではなく、袱紗(ふくさ)に入れて持参するのが礼儀とされています。

当日、受付で袱紗から取り出し、袋の正面を相手方に向けて、両手で差し出します。

袱紗の色は、慶事用には赤やピンク、弔事用にはグレーや紺・緑などが使われていますが、紫は兼用可能となっているので便利な色と言えますね。

袱紗にも包み方があるのですが、御祝儀袋や香典袋をそのまま入れられるケース型になっているものが便利です。

下の画像の左側(赤)が慶事用の袱紗で、右側(グレー)が弔事用です ↓

ケース型なら包まずにそのまま収納できます ↓

慶弔兼用できる袱紗もあるので、ひとつ持っているといいかもしれません。

慶事と弔事の両方に使える便利な袱紗はこちらから ⇒ふくさ 慶弔両用 無地

冠婚葬祭でのマナーにはいろいろあると思いますが、香典についてもこのようにいくつかの注意するポイントがあったんですね。

いざという時、わからないがために失礼になってしまったり、恥ずかしい思いをしないためにも祝儀・不祝儀での袋の包み方や書き方のマナーのポイントは押さえておきたいと思います。

まとめ

葬儀に参列する時には、必ず香典を持参しますが、その香典袋には包み方や書き方のマナーがあります。

冠婚葬祭で、現金を包む袋の選び方や包み方、お札の入れ方、書き方、袱紗(ふくさ)の色や包み方など、慶事と弔事では違いがあるので、わからないために間違えてしまうと失礼になってしまうことがあるのです。

包み方や書き方のマナーには、いくつかのポイントがあるので覚えておくと慌てなくて済みますね。

以上、最後までお読みくださり、ありがとうございました。

菜々小町

和食のマナーも知って損はありません ⇒「和食の作法とは?今さら聞けない食べ方のマナー

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