知っておきたい秋の七草!食べ方よりも意外な活用法があった!?

こんにちは、菜々小町です。

秋の七草は、日本の秋の花として親しまれている植物ですが、春の七草に比べ、その名前までを覚えていることって少ないかもしれません。

通常、春の七草のようにお粥にするなどの食べ方はしませんが、秋の七草は優れた力を持った植物なんです。

また、七草だけではなく、日本には秋を素敵に彩る美しい花が沢山あります。

今日は、秋の七草についてや、秋を彩る美しい花々たちをご紹介いたします。

いくつ知ってる?秋の七草の花の名前

秋の七草をいくつご存知でしょうか?

春の七草は、お正月の七草粥として食べるなどして、その名をご存知の方も多いのではないかと思います。

「御形(ごぎょう)・繁縷(はこべ)・菘(すずな)・蘿蔔(すずしろ)・芹(せり)・薺(なずな)・仏の座(ほとけのざ)」の7つが春の七草です。

菘は蕪(かぶ)のことですし、蘿蔔は大根のことで、普段の食事の中でもいただくことがあるかと思います。

一方、秋の七草となると、これがすぐには名前が出てこなかったりしないでしょうか?

そこで、日本の秋を代表する植物である、秋の七草たちをご紹介します。

萩(はぎ)

夏から秋にかけて咲く、赤紫色の花。

秋のお彼岸にお供えする、もち米と餡子で作る「おはぎ」は、ちょうどお彼岸の時期が萩の花が咲く時期となるため、そう呼ばれています。

花言葉は「内気・思案・柔軟な心」

春のお彼岸は、牡丹の花が咲く時期のため、おはぎではなく「ぼたもち」といいます。

尾花(おばな)

尾花とは、野原に自生する「すすき」のことです。

お月見のお供えには、月見だんご等と共にすすきが飾られていますよね。

秋の風になびくすすきは、何だかちょっぴり寂し気な雰囲気です。

花言葉は「活力・心が通じる」

女郎花(おみなえし)

黄色い小さな花をつける女郎花。

最初、女郎花と書いて「おみなえし」とは読めませんでした。

花言葉は「美しい人・はかない恋」

なんと、男郎花(おとこえし)という花もありました↓

女と男、両方ありますが、秋の七草は女郎花のほうになってます。

葛(くず)

葛の根の部分は、葛餅や葛湯に使われる葛粉や漢方薬の葛根湯の原料になっています。

あの葛粉や葛根湯が、こんな素敵な花をつける植物からできているなんて!

薬になったり、葛粉としての食べ方があったりと、両方楽しむことができる有り難い植物です。

花言葉は「快活・芯の強さ」

桔梗(ききょう)

青紫色の花で、戦国武将の家紋「桔梗紋」は、この桔梗の花の形が使われています。

ききょうでも「トルコキキョウ」は、違う種類の花になります。

花言葉は「永遠の愛・従順・誠実」

撫子(なでしこ)

とても可愛らしい可憐な花。

この花のように清楚で可憐な日本女性を「大和撫子(やまとなでしこ)」と呼ぶのでしょうか?

花言葉は「純愛・大胆」

藤袴(ふじばかま)

薄いピンク色の花で、茎や葉は乾燥させ、香料に使われていたそうです。

花言葉は「ためらい・遅れ」

温室で大切に育てられた花も綺麗ですが、自然の中で咲く秋の七草は日本の季節を彩るのに欠かせない存在だと思います。

秋の七草は食べ方よりもこんな活用法がされていた!?

1月7日の七草粥として食べる春の七草とは違い、秋の七草は食べるというよりもその花を愛でて楽しむもののようですが、昔は漢方薬として使われることもありました。

ですので、食べ方というよりも、どんな薬効があるのかによって使い方が違うということになります。

萩・・・根の部分にめまいや咳止めの作用

尾花・・・根の部分に解熱や咳を止める作用

女郎花・・・根を乾燥させ、煎じたものに解熱や解毒作用があります。

葛・・・根の部分を乾燥させて作る漢方薬は風邪薬として知られている葛根湯となったり、葛餅や葛きり、葛湯などを作る時の葛粉としての食べ方があります。

桔梗・・・根の部分に咳止めや解熱・鎮痛作用

撫子・・・種を煎じて飲むと体のむくみや高血圧に良いとされています。

藤袴・・・痒みを抑える作用があり、昔は乾燥させてお風呂に入れて入浴剤にしたり、匂い袋に入れてその香りを楽しんだりしたそうです。

このようにの七草は、乾燥させて煎じて飲むなど漢方の生薬として使われることが多く、春の七草のように食べるというようなことはほとんどありません。

葛の場合は、葛粉にして葛餅や葛きりなどにするという食べ方がありますが、昔から秋の七草は目で見て楽しんだり、その薬効を生活の中で上手く活用していたのです。

七草だけじゃない!日本の秋を彩る花たち

七草以外にも秋には素敵な花があちこちに咲きます。

ここでは、そのいくつかをご紹介します。

彼岸花(ひがんばな)

秋のお彼岸の頃に赤い花が咲く「彼岸花」

日本では不吉なイメージのある花とされていることがあるようですが、彼岸花は別名「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」ともいい、インドのサンスクリット語で「天界に咲く花」という意味があります。

仏教の経典の中には「良いことの起こる前兆として、天から赤い花が降ってくる」とあるそうです。

花言葉は「情熱・悲しい思い出・再会」

竜胆(りんどう)

秋の代表的な花のひとつですね。

鉢植えや切り花として目にすることが多いかと思います。

伊藤左千夫の小説『野菊の墓』で、「民さんは野菊のような人だ!」という政夫に対し、民子が「政夫さんは竜胆のような人だ……」という場面があります。

「りんどうのような人ってどんな人?」と思いましたが……。

りんどうの花言葉は「正義・誠実」でした。なるほど~、そうだったのか!

日本を代表する花。

花の色も白や黄色、ピンクなど多彩です。

花言葉は「高潔・高貴・高尚」

皇室をあらわす菊の紋章からも、その高貴な雰囲気が漂っています。

秋桜(コスモス)

秋桜という名のとおり、秋に咲く花でピンクや白などのカラフルな花が咲きます。

品種改良によって近年は早咲きのものもあり、6月に花を咲かせますので、その場合は秋桜ではなく夏桜になってしまいますね(笑)

花言葉は「乙女の真心・調和」

鶏頭(けいとう)

花の形状が、鶏の鶏冠(とさか)に似ていることからこの名で呼ばれています。

パッと目につく花色で、寄せ植えなどでも良く映えます。

花言葉は「おしゃれ・気取り・個性」

金木犀(きんもくせい)

オレンジ色の花をつける金木犀は、強い香りを放つのが特徴です。

高校時代、校舎に金木犀の木が立っていて、秋には近くを通るととってもいい香りがしてました。

花言葉は「謙虚・気高い人」

七草以外にも日本の秋を素敵に彩って、私たちの目を楽しませてくれる花々たちが沢山あります。

まとめ

日本の秋を代表する花として、私たち日本人に親しまれてきた秋の七草。

葛のように葛餅や葛きりなどにする食べ方がありますが、秋の七草は食べるというよりも花を愛でて楽しむものだったり、昔からその薬効が生活の中に取り入れられ、使われてきました。

そして、七草以外にも秋に咲く沢山の素敵な花が存在します。

目にすることはあっても、その花の名前までは覚えていないこともありますが、秋という季節を私たちに感じさせてくれる花々たちの素敵な饗宴を今年も楽しみたいですね。

以上、最後までお読みいただき、ありがとうございます。

菜々小町

こちらの記事も合わせてお読みください ⇒「秋のお彼岸とは一体いつ?あの世が伝えるお盆との違い!?

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